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第1回 メタセコイアのたくましさに圧倒されて

最初のページに美しい夕日の写真を提供してくれた小江一男さんは、「因島自由大学」の仲間です。因島で生まれて育った小江さんやその友人たちとの交流については、改めて書くことにします。
まずみなさんに読んでもらいたいのは、ぼくの高校時代のことです。青春期を全寮制で過した経験を書いてみました。

tree 公立の全寮制高校―都立秋川高校が、36年間の歴史に幕を降ろした。起床ラッパで始まり、就寝ラッパで終わる日課の中で結ばれた友情は、いまでも続いている。母校はなくなっても思い出は残る。私が第3期生として草創期に学んだ、全寮制生活での青春を、今ここによみがえらせたい。

平成13年3月10日の土曜日に、秋川高校で「閉校式典」が午後1時から行なわれた。
私は同窓会の幹事なので、午前中に学校へ出かけた。卒業してから10年後に一度訪ねたが、それからでも20年の歳月が過ぎている。

立川駅から五日市線に乗って見た窓外の景色は、一変していた。西秋留といった駅は秋川駅に変わっている。駅周辺にも昔の面影はほとんどなかった。purat
高校のほうへ歩いて行くと、遠くにメタセコイアの頭がヒョッコリ見えた。線路を横切りしばらくして校門に着くと、写真でしか見たことのなかった大きなメタセコイアの並木道が、メインストリートになっている。一歩一歩踏みしめるように歩いた。あの頃、背丈の倍ほどしかなかった、これが同じメタセコイアなのだろうか。