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第1話 『キャパとナクトウエイ』

さて今日は、映画のことなど。

東京都写真美術館ホール(東京・恵比寿)で、『戦場のフォトグラファーwar photogrfer』というドキュメンタリー映画を昨年10月末まで上映していた。ここでは前に「キャパ」のドキュメンタリー映画(『CAPA in Love&War』)も上映された。どちらも優れた(多面的に描かれた)ドキュメンタリーで あったが、どちらも観客がとても少ないことには驚いた。

coffee2 キャパとナクトウェイは、ともに戦場をかけた報道写真家である。
ロバート・キャパは1913年ブダペスト生まれで、1954年インドシナ戦争のさなかのベトナムで、地雷を踏んで亡くなった。その40年の短い生涯で撮った、スペイン市民戦争・コルドバ戦線での民兵が銃弾を受けて倒れる寸前の1枚は、数多くの写真のなかでも特に有名な作品だ。

ジェームズ・ナクトウェイは1948年生まれで、現役の報道写真家である。
映画のなかでのナクトウェイは、気負いを感じさせない。物静かで穏やかで淡々として自省的である。
しかし《私は目撃者であり、これらの写真は私の証言です。私が記録した出来事は、忘れられてはならず、また、繰り返されてはならないのです》《私にとって、写真の力は、人間的な感覚を呼び覚ますことにある。もし戦争が、人間性を否定する行為なら、写真は、戦争とは反対のものとして捉えることができるうえ、まともに利用されれば、戦争への特効薬たるパワフルな材料になり得る》と語るナクトウェイには確信がある。
ロバート・キャパやジェームズ・ナクトウェイの写真に感銘し、影響を受けた人はとても多いに違いない。たまにはドキュメンタリー映画観るのも好いのでは……。