第2回 メタセコイアのたくましさに圧倒されて(2)

式典が始まるまで、教室棟へ足を向けた。「そうか、ときどき夢に見る教室がこれだったのか」長細く連なる教室棟が、たまに出てくる夢の中の舞台だったのには驚いた。

monyument 食堂棟、管理棟、保健棟などに当時の印象があった。私達が2年の時に成富恵一君がデザインして造られたモニュメントは健在だ。しかし、なんといっても寮棟が新しくなっているので、30数年前の時代に帰りようがなかった。浴室棟もなくなっている。今は各寮棟に風呂がある。教室と寮とを結ぶ「渡り廊下」も、もうない。
「閉校式典」の後「記念行事・秋川高校の36年を振り返る」が催された。
初代舎監長・木村勇三氏は、廃校を聞かされた時「終戦の時以来のショックだった」と語った。
かつてテレビで特集された秋川高校の映像が流れ、写真で見る第1期生からの学校生活のアンソロジーが続く。最後の卒業生34期生の音頭により、寮歌を合唱して終った。この時に、すでに気分は高校時代に戻っていた。

夜の「同窓会惜別の会」は、立川市にあるパレスホテル立川で行なわれた。2週間前に同窓会主体でやることになり、同窓生達があわただしく準備をした。即製のスタッフでも大事なくできたのは、やはり共同生活の仲間ゆえと思う。
現旧教職員などを含み636人が集まった会場は、熱気にあふれた。各期生たちが壇上で記念撮影に興ずるなど、旧友や教師たちとの再会にしばし時を忘れた。あの顔、この顔、頭は白くなり薄くなっても笑顔に面影がある。声にあの頃がある。そう…寮室で話し合った私がいる。party