カテゴリー別アーカイブ: 文芸評論

『三島由紀夫論』

9106

文芸評論家 上総英郎著

四六判 288ページ 上製
本体価格:2800円
ISBN4-7845-9106-0
2005年8月刊行

戦後60年―三島由紀夫没後35年・生誕80年― 渾身の三島論が今公刊される。
〈いつも先方においてブリリアントに輝いていた〉三島由紀夫と文学や歌舞伎に ついて語り合った著者が、 〈三島の作品自体を考究の目的〉とした「後にはひけない試論」として三島由紀 夫論を遺した。
三島由紀夫の宇宙観が拓かれてゆく……。

目 次
プロローグ
第一章 タナトスへの虜囚――初期作品より
第二章 罪に先立つ悔恨――『仮面の告白』論
第三章 反日常性の美学――『仮面の告白』以後
「愛の渇き」
『禁色』の架空美
第四章 相対的泥土の底に(反女性的世界の敗北)
――『禁色』と『アポロの杯』『沈める瀧』から『金閣寺』へ
第五章 世界を拒否する顔――『金閣寺』序論
第六章 立ち去ったマドンナ――『金閣寺』について
第七章 永遠に女性なるもの……
第八章 挫折した青春群像
第九章 芸術志向と権力志向

『遠藤周作へのワールド・トリップ』

9104

文芸評論家 上総英郎著

四六判 288ページ 上製

「踏むがいい。おまえの足の痛さをこの私が一番よく知っている」
遠藤周作の名作『沈黙』を評論した「共感と挫折」から、上総英郎(評論家)と遠藤周作(作家)との出会いが始まった。本書は深い洞察のもとに書かれた「遠藤文学への招待」であると同時に、作家に対峙する評論家の一つの姿勢が示されている。
遠藤周作の戦争体験は何を見つめさせたのか——日本におけるキリスト教の文化内開花——を上総英郎の眼が追究する。

目 次
出会いの意味
共感と挫折――『沈黙』について――
日本人のためのイエスの声――『沈黙』の背景と結末の意味
対談 遠藤周作+上総英郎
モーリアック「テレーズ・デスケルウ」と私
カトリシズムと信仰
“祈りに傾く”もの
その人柄について――『ほんとうの私を求めて』
〈悪の遍在〉を凝視する眼
遠藤周作のヒロインたち
遠藤周作へのワールド・トリップ
キリスト教文学の視点から読む遠藤作品
解説   佐藤泰正

歌舞伎の魅力

9100

歌舞伎評論家 上総英郎著

四/六判 上製 288ページ
2004年5月刊行

「大きな俳優の名跡の復活はしばしば歌舞伎においては賦活剤となる」
「歌舞伎とは反抗の精神だ!」「権力へのやゆや批判が歌舞伎の魅力を支えてきたと言っても過言ではない」(上総英郎)

これであなたも 歌舞伎通!

これから歌舞伎を見ようと思っている人へ
少し歌舞伎が面白くなってきた人へ
18歳の時から50年に及ぶ歌舞伎鑑賞の結実がここにある。

入門編から歌舞伎の内なる魅力へと誘い、劇評を通して戦後歌舞伎の醍醐味が活写される。

第1章 歌舞伎への招待

第2章 歌舞伎鑑賞への案内——劇評から

第3章 作者と役者

第4章 歌舞伎の未来

闇のなかの虹

167

上総英郎著

四/六判 上製 160ページ

終戦間際の山間にある城山家の山荘を舞台に戦争の傷を負った家族の人間模様を描ドラマ。
君がもし、この時代に生きていたら、肉体とこころ、二つの傷をかかえて、どう生きるか——敗戦の夏から晩秋にかけて繰り広げられる生と死。戦争が一人ひとりの人生のかげを翳を作る。

著者自らの体験から生まれた鎮魂の戯曲。『悲劇喜劇』に初出の翌年、岸田戯曲賞の最終候補1983年劇団時雨座第4回本公演作品。